日本テレビの23:00からのニュース番組のこと。
1980年代は桜井ニュースキャスターがやっていた。
桜井さんはその後、参議院、そして今はフリージャーナリスト。
その当時は英語と日本語のバイリンガル放送だった。
私と私の通訳仲間が翻訳や通訳をやっていた。
もちろん、テレビニュースというのは、30分くらいまえに
日本語のニュース原稿をいただいているので、ぶっつけの同時通訳は
ほとんどない。
「ほとんど・・・」とは?
まれにあるのは・・・
手書きの日本語原稿が汚い字で(失礼! 達筆すぎて)読めない!
その部分は原稿を書いた人を探して聞く時間はない。
すると、そこはニュースキャスターの声を聴きながら同時通訳。
特に、野球の話がほとんどそうだった。
私は野球用語を英語でほとんど知らないので、別の通訳におまかせ。
あと、街頭インタビューも結構どういうわけか、原稿がない場合が多かった。
NHKならきちんとあるのだが,日本テレビさんはなかった。
あとは、時間が間に合わなくて、同時通訳もあった。
1980年代なのでパソコンでなくタイプをしていたが、
私の翻訳がもたもたして、本番がきてしまって原稿なしで同時通訳もあった。
なぜ30分まえだったのだろう?
私がそんなに早く翻訳できると勘違いされてたんだろうか?
せめて1時間まえにしてほしかった。
それどころか、必死な様相でじかんと戦いながらタイプ中に、
スタッフの男性が「高松さん、お願いします」と今更原稿を持ってこられても・・・
私を自動翻訳機と思っていたのか???
あまり急いで翻訳したために、間違いも犯した。
19XX年と書くべきところを、18XX年と書いた。
アナウンサーの方が気づいてくれて大事にはいたらなかった。
現在では、私の知り合いがNHKで19:00からのニュースでやっているが、
よくやるね、と感心する。
だって、みなさんには声だけではわからないだろうが、あの2人、2人とも
もう60代だということは知っている。
名前を出すと怒られるかもしれないので名前は伏せておく。
NHKはどうなっているのか内部は知らない。
私はNHKで仕事をしたことはないので。
でも、日本テレビさんは深夜タクシを用意してくれていた。
自宅までは麹町から1時間以上もある長距離だったが、テレビ局が支払ってくれた。
おもしろいルールがあった。
タレントさんは裏方よりも優先的にタクシーに乗れた。
時々守衛さんが、タレントさんですか? と聞く。
「はい」と言えば即タクシに乗れたが、そこは正直に答えた。
深夜1時過ぎに家について寝るのが2時すぎという生活は月、水、金の週3回だった。
それがまたまた、きつかった。なぜか?
火曜、木曜は東京から名古屋へ出張レッスンをしていたので、この日も午前様。
その話は次回に。