スマホやパソコンの漢字変換は本当に便利ですね。
自分では書けない漢字を、簡単に使うことができてしまうのですから。
「ゆううつ」という漢字を、手書きで書けますか?
「きれい」という漢字はどうでしょう?
↓
↓
「憂鬱」
「綺麗」
が正解ですが、
パソコンの仮名漢字変換を使えば、一発で出てきます。簡単ですね!
もちろん、どちらも私もには書けませんが、
正しい漢字かどうかは、見ればだいたい判断できます。
これに似た現象が英作文です。
英文解釈は結構できる、という方は多いです。
でも、英作文となると、まるっきりできなくなるのです。
The Japan Times レベルの難解な英文も読んでわかる・・・
それは素晴らしいです!
でも、それなのに、中学校で習った英文でさえ書けない。
こんな日本人が圧倒的に多いのが事実なのです。
これはスマホやパソコンで変換した漢字は認識できるが、
だからといってその漢字が書けるわけではない、というのと似ています。
ということは、どういうことかわかりますよね?
私の場合、上記の「綺麗」の漢字なら「麗」は思い出せましたが、
「綺」の漢字が思い出せなかったです。
要するに、中途半端なのです、覚え方が。
例えば、仮定法過去や仮定法過去完了などは、
勉強すれば 1日で理解できます。
そして、こんな英文も理解できるようになります。
If I had a credit card now, I would buy this bag.
(今クレジットカードを持っていたら、このバッグを買うんだけど)
If I had had a credit card that day, I would have bought that bag.
(あの日クレジットカードを持ってたら、あのバッグを買ってたんだけどね)
1つ目は現在と裏腹のことを言う仮定法過去、
2つ目は過去と裏腹のことをいう仮定法過去完了です。
もう少し複雑にするとこんなのもあります。
If I were a girl, I would have married you.
(僕が女だったら、おまえと結婚してなだろうな)
前半と後半で時制が現在と過去と異なります。
さて、これらの英文を読んで、意味が分かる人は多いのですが、
書ける人が圧倒的に少ないのです。
私は数えきれないほどの生徒さんの英文を校正してきましたが、
悲しいことに、それが事実なのです。
「じゃ、どうすればいいの?」 と思われるでしょう。
それについては、次回のトピックとします。