昔から英語学習教材とダイエット商材とが、私の頭の中ではオーバーラップするところがある。
ダイエット商材は昔から無数にある。 飽和状態なのに今でも次から次へといろんなダイエット新商材が開発されている。 そして、どれを信じていいのか迷う。 何を試してもうまくいかなかった、という嘆きの声も多い。 それでもユーザーは今度こそ!と信じてまた新商材を試してみる。 そして短期間で即効性を期待しすぎる。
これって、「ダイエット」という言葉を「英語教材」に置き変えるとピッタリとオーバーラップしないだろうか?
でも、多少違いもあるみたいだ。 医学的なことはよくわからないが、飲むだけで痩せるという薬もあるらしい。 その信憑性は私にはわからないが・・・
英語教材も、できるだけ楽して「・・・・するだけ」という 「だけ」 という言葉に魅力を感じる人は多い。 「勉強なんかしちゃだめ! 音楽を聴くようにただ聞いてるだけ!それであっという間に映画の英語もわかるようになる」という宣伝文句を読んだことがある。 また、「30日間以内で英語なんてペラペラ」という宣伝文句も読んだ。どれだけの人が本気でそれを信じているだろうか? 私の知人でもそれを本気で信じている人が2人は知っている。 探せばたくさんいるはず。 だから、その証拠にその類の英語学習教材はバカ売れする。 100万部を超えているとか・・・・
楽をしたい気持ち、面倒なことは嫌がる気持ちはよくよくわかる。 それはみなさんが悪いわけでもない。電化製品でもそうだが、何でも楽をして家事ができるようになってきて、楽な生活に慣れてきた。 また、生活リズムが昔よりも早い! 10分刻みで次から次へとやらねばいけないことがある多忙な生活を送っている人もいる。すると、昔のようなスロー生活にあこがれたりする。とにかく現代人は忙しい。 毎日1時間英語の学習なんて時間的に無理!という人はたくさんいる。
わたしだって、本来はホームページが自分で製作できるほどもっとインターネットやパソコンに精通したい。でも時間がたりない。もっとピアノがうまくなりたい!でも練習時間が取れない。 これってみなさんが英語を習得したいけど、なかなか時間が取れないといわれるのと同じことだ。 だから、みなさんが悪いわけではない。
だからといって、音楽BGMを聞くように聞くだけであっという間に英語がペラペラという営業トークにだまされてもいけない。
では、どうすればいいのか?
(1) まず、無駄を省こう。
語学の習得は膨大なマンモス的な量である。 自分に必要なことだけを習得すればいい。 ネイティブでさえ、知らない表現、単語はある。 日本語で考えてみればわかること。 結構いいかげんな間違った日本語をしゃべっていないだろうか? 例えば、アメリカで生活をするに必要な英語(買い物をしたり、病院に行ったり、友達と遊んだり・・・)となれば、今あなたが全く英語を一言も話せないとしても90日間あれば可能である。 生活に必要なレベルの語学力は簡単である。そのかわり、そのレベルではTVを見てもよく聞き取れないはず。 仕事で英語が必要ならば、専門用語を徹底的に覚えよう。 また、仕事でよく使う表現だけ優先的に覚えよう。すると、数ヶ月間でなんとなく仕事に関する話だけは通訳なしで話が通じるようになる。そのかわり、日常会話ができないはず。
(2) 間違った英語学習法を正しましょう
今まで英語を習得できなかったならば、それはやり方が間違っていたから。それなのに、それを是正しないで過去と同じことをやっても意味がない。 それこそ時間の無駄である。 わたしが2011年4月に販売した「スマート英語」ではその間違った英語学習法14か条が書かれている。
(3) できるだけ毎日英語学習やトレーニングを持続できるように習慣化する
習慣化すると結構つらさを感じなくなる。 例えば、現在の某生徒さんは金曜日の20:00から20:30は私とのskype英語レッスンの時間と習慣化されておられる。 無意識にその時間を割くようになる。
(4) できるだけ自分に興味のある内容で学習する
アメリカ映画が大好きならば、それを利用するのもいいだろう。アメリカのドラマでもいい。ただ、それは少しレベルが高いので、初心者には向かない。 私の生徒さんには英文日記をつけてもらっている。 中学生が書くような簡単な英語で書けばいい。 自分にまつわることなんで内容には興味を持てるはず。 適切な英語かどうか自信がないだろうから、私に見せていただければ校正ができる。 これが面倒であれば、自分の1日の行動を英語でつぶやいてもいい。これを「独り言トレーニング」と称している。 自分の仕事に関係する内容も興味がわくだろう。
(5) 学習よりトレーニング
学習が1ならトレーニングは10の割合で、とにかくピアノの練習と同じように、繰り返し練習が大切。 私の尊敬する英語の先生、「国弘正雄」先生はこればかりだった。ひたすら英文を音読だけであった。 これをやっている日本人はほとんどいない。だからほとんどの人が英語は話せない。当たり前である。 これをする人は必ず英語は習得できる。これも当たり前である。
(6) モティベーション
留学とか、海外移住とかネイティブとの結婚とか、海外旅行をひとりで行く、とか海外の顧客と商売の取引とか、TOEICで高得点を取得すると給料が上がるからとか、なんでもいいから、「英語を習得したい!!!!」という熱い思い、動機づけもあったほうがいいに決まっている。 本当になんでもいいから何かやらねば!というこじつけ理由をさがすといい。 ジャズを歌うので発音がきれいでないとおかしいからとか・・・なんでもいい。