フジテレビの30分番組で、ある英語の先生が、
英語学習法について解説されていました。
予備校の英語の先生で、数々の学習書を執筆されている方です。
たまたまその番組を見た私は、自分の目を疑いました。
世の中に、こんな偶然ってあるのだろうか・・・?
そう思わざるを得なかったのです。
その先生のおっしゃってることが、
数年前から私が教えていることと、全く同じなのです!
何一つ違わない、一から十まで、全部同じなのです!
不思議な気持ちでした。
ひょっとして、私の方式のパクリ?とさえ疑いました。
その先生以外にも、私と同じことを教えていらっしゃる方がいて、
私の方式が真似られているのでは?とも思いました。
単なる偶然なのかもしれませんが、それはどうでもいいことです。
仮に真似されていたとしても、
私の方式が世間に広まるのは、この上なく嬉しいことだからです。
大切なことは、
私と考えを同じくされている英語教師が何人もいらっしゃるということ。
素晴らしいことです。
さて、今日の本題です。
そのTV出演されていた先生は、大切な考えを強調されていました。
私も同じことを、生徒さんたちにいつも説いています。
できるようになったことを褒めてあげることです。
知らないことがまだまだあるからといって、
また、できないことがいっぱいあるからといって、
自分は英語ができないと悲観的にならないことです。
最近は何ができるようになったかというプラス面をみることです。
英語の世界は、マンモスのように巨大です。
生涯かけても、全部学べるものではありません。
それが故に、英語を習得する過程で、誰もが悲観的になりがちです。
でも悲観的になってはいけません。
目標を見失わずに、一歩一歩前に進むことが大切なのです。
勝利を信じ、立ち向かい続けてこそ、巨大なマンモスも攻略できるのです。
私にも、知らない英語の表現や単語が、まだまだたくさんあります。
第一線で活躍している同時通訳者でも同じことです。
母国語の日本語でも、知らない単語や表現はありますよね?
知っているつもりでも、間違った使い方をしている用語もありますよね?
あなたの日本語は完璧といえますか?
英語で hook a wagon という表現があります。
成功している人のコネを利用して楽に成功することです。
アメリカ人でも、この表現を知っている人もいれば、知らない人もいます。
知らなかったからといって、気にすることはありません。
「またひとつ覚えたな!」と喜べばいいのです。
もっと身近な例をあげましょう。
あなたが中学1年生レベルの英語を1か月間かけて覚えたと仮定します。
きっと、これくらいの英語なら、楽に書けるでしょう。
A: You are a doctor, aren’t you?
B: Yes, I am a doctor, but I am not a skin doctor and I don’t know very much about other things.
A: Your wife is…….
B: Oh, she is an eye doctor, so she cannot help you. I’m sorry.
A: Are there more doctors in this town?
A: あなたは医者ですよね。
B: はい、でも私は皮膚科の医師なんでそれ以外のことについてはあまり詳しくないんです。
A: あなたの奥さんは・・・
B: あっ、彼女は眼科医なんで悪いですがお役には立てません。
A: この街にはもっと他に医師がいますか?
全く英語を知らないレベルからスタートしても、
これくらいの英語なら、1か月間くらいで学べるのです。
ただ、このレベルではスラスラとまではいきません。
モタモタしながら、何とか日常会話を乗り切れる、といった程度でしょう。
ただ、それはスゴイことなのです。
2か月後にはもっと、
3か月後にはさらにもっと、
6か月後にはさらにさらにもっと、話せるようになっています。
当面の目標が、アメリカ映画を観て全部分るようになること、だとしたら、
時間はかかりますが、そのゴールに着実に近づいているのです。
まだ達成していないことを嘆くより、
達成したことを振り返り、自分を褒めてあげましょう。
効果を実感し、諦めずに継続するということは、そういうことなのです。