次の日本語をまず読んでいただこう。
A: 私の娘は今病気です。あなたは医者ですよね?
B: はい、私は医者ですが、皮膚科の医師です。残念ですが・・・
A: そうですか?
B: でも、あなたの奥さんも医者ですよね?
A: いいえ、彼女は看護士です。とてもいい看護士ですが、医者じゃないので・・・ごめんなさい。
B: 木村さんはどうですか?
A: そうだ! 彼は内科医の医師です。日本一優秀な医師ですよ。
上記の会話くらいなら全く英語を知らない方、あるいは、ハロー、グッバイくらいしか
知らない方でさえも、1週間くらいで話せるようになるのではないだろうか?
ただし、上記の単語を知っていればだが。英語構文的には1週間で十分だろう。
それをこれから証明してみよう。
まずは、上記の文章を英語で表現すると・・・
A: My daughter is very sick now. You’re a doctor, right?
B: Yes, I am, but I’m a skin doctor. I’m sorry.
A: Oh, okay.
B: Oh, your wife is also a doctor, right?
A: No, she isn’t. She is a nurse. She is a very good nurse, but she is not a doctor.
B: Mr. Kimura?
A: Oh, yes! He’s a doctor of an internal medicine. He’s the best doctor in Japan.
この英文を読んで、多少英語が話せる方なら、
なぜ付加疑問文を使わないのか、なぜ別の表現を使わないのかと
感じられただろう。
実は、全く英語を知らない人のためにわざと be 動詞の構文だけで表現したので
多少は無理がある英文だが、でもこの英語で十分通じる。
言いたいことがお察しがつくだろうか?
たかが be 動詞だけでも、これだけのことが表現できる。
これくらいなら、1週間あれば誰にでもできるはず。
では、2週間あれば、何ができるだろうか?
さらに、3週間、4週間あれば、どこまでいけるだろうか?
かなりのことが表現できるに違いない。(単語の暗記は別だが)
中学3年間で習った英語程度なら、早い人で「1ヶ月間」で終わると思う。
あとは、日常英会話レベルなら、たった2つのことを継続していくだけ。
(1) 単語を覚える
(2) トレーニング
つまり、英語の習得はそんなに難しいものではない、ということだ。
問題は、効率の悪いこと、間違ったこと、無意味なことなどに時間をかけ、
あれこれといろいろな方法に手を出してみたりするので、
いつまでたっても英語がマスターできないという人が多いということだ。
いや、そういう方々の方が圧倒的に多い。
今日、覚えていただきたいことをサマリーしよう。
学習したことはさっさとトレーニングをして使えるようにすること。
そうすれば、1週間目からあなたの表現力はどんどん広がっていく。
いつまでもいつまでも、学習ばかりやっていてはだめだということ。
学校の英語授業では、覚えてばかりで使えるようにならなかったはずだ。
そしていちばん大切なのは、
今日の表題にあるように、現時点であなたが話せる内容で満足するということ。
まだ、自分はこれができない、と悲観的な態度をとるのではなく、
たった3週間でこれだけのことを達成できた! 感謝! と楽観的に捕らえることだ。
英語はトレーニング、それをお忘れなく。