私は3か所の通訳養成機関(サイマルアカデミー、インターグループ、MIK)で通訳クラスを担当していましたが、
どこで教えても、必ず私がクラスのなかでやっていたことは、sight translation(=サイトラ)です。
今日はその練習をしてみましょう。
ただ、ひとつ、注意しないといけないことがあります。
というか、それらのクラスでやっていたことと、今からやることに
多少の違いがあります。
それはあなたの場合は、プロの通訳になるわけではないので、
日本語訳は本来はしないほうがいいのです。
英語のままで理解し、頭にイメージを浮かべたほうがいいのです。
しかし、通訳クラスでは訳すことが仕事なので、
きちんとした洗練された文法的に正しい日本語に訳すこともトレーニングの一環でした。
あなたが英語を話すこと、英文を読むこと、英文を書くこと、英語を聞くこと
が出来さえすればいいのであれば、訳すことは逆に障害物となります。
なので、こうしましょう。
1回だけは訳します。
しかし、それでイメージが頭に浮かんだら、
2回目以降は日本語は忘れて英語のままで理解してください。
では、実践します。
次の/の部分で区切りながら、頭ごなしに日本語訳してください。
意味がわかったら、2回目以降読むときは、日本語を忘れてください。
では、行きます。
(1) If you / get tired of / this game, / I have / more games/ that you might be interested in./
もしあなたが・ 飽きたら・ このゲームに・ 私は持っている・もっと多くのゲームを・
あなたが興味を示すかもしれない・
(2) I was wondering/ if you could give me / your frank opinion / concerning this project/ this evening/ at your home./
私はひょっとしたらと思ってました・あなたが私にくれないかなと・あなたの率直な意見を・このプロジェクトに関する・
今晩・あなたの自宅で・
(3) I’ve been studying/ the roots / of Japanese people / over 25 years / and / I / came to the conclusion / that we are the decendants / of the old Israelites./
私はずっと研究してきました・ルーツを・日本人の・25年間というもの・そして・私は・結論に達しました・
私たちは子孫であると・古代イスラエル人の・
たった3つの例しかあげていませんが、
やりかたはおわかりになったでしょうから、
自分にあったレベルで英文を探してやってみてください。
何がよくなるか?
リスニングの向上
リーディングの早くなります
書くのも早くなります
話すときももたもたしなくなるでしょう
日本語訳は1回目だけ気にしてください。