今日は中級レベルの方にお話しします。
まずは、次の英文の意味が分かるかどうか、チェックしてみてください。
Hello, how are you?
Nice to met you.
This is a pen.
I am a doctor.
I live in Japan.
簡単すぎてバカにするな!と怒らないでください。
さて、何が言いたいかおわかりでしょうか?
言いたいことは、
英語が多少できる方々によく見られる現象ですが、
背伸びをし過ぎです。
上記の簡単英語ならば、
簡単すぎて考えながら話すことはないでしょう。
しかし、多少英語ができる方々は、
覚えたばかりの構文や表現を、記憶を絞り出すように思い出して、正しい英語で話そうとします。
つまり、英作文をします。
例を挙げてみましょう。
次を英語で言ってみます。
「タイのバンコックの中心部のエラワンというヒンズー教の神社で爆発があり、
有名な観光スポットでもある関係上、大勢の通行人がおり、
20人が死亡、100人以上が負傷しました。」
できるだけ忠実に英語で表現すると、こうなります。
A central Bangkok received a bomb blast at a Hindu shrine called Erawan
and there was a stream of people there because of a famous sightseeing spot
and 20 people died and more than 100 people got injured.
でも、こんなにきちんとした英文である必要などありません。
ネイティブでさえ、話すときの英語は書くときより乱れているのですから。
ましてや、あなたにとって英語は外国語ですから、
文法的に間違っていても、「通じればいい」ぐらいの度胸をもって話してください。
正しい英語の習得には時間がかかるので、長期で取り組むことです。
とりあえずコミュニケーションが取れればいいというレベルなら、今すぐに話せます。
簡単な英語だけでも、以下のように同じ内容を表現できるのです。
There was a disaster in the center of Bangkok.
A bomb exploded near a Hindu shrine.
It is named “Erawan”.
Many people were there, because it is a famous sightseeing spot.
20 people died and more than 100 people got injured.
このように、レベルを下げて話すことを覚えてください。
あなたが使いこなしている英語のレベルまで、言い回しを下げるのです。
文法上間違っていても、恥ずかしく思わないことです。
(ただし、会話の場合に限ります。仕事で使う「書く英語」は、別問題です)
よく考えれば、当たり前のことですね?
日本語のように、当たり前に、考えないで使えるレベルでないと、
「あー、えー」と考えながら話すことになってしまうのは当然です。
おわかりでしょうか?
正しい精錬された英語と話す英語とは、使い分けることです。
正しい英語 → 長期で学習し続けます。
とりあえずコミュニケーションするための英語 → 今すぐできます。
正しい英語や洗練された表現にこだわるあまり、
コミュニケーションが苦手になってしまわないよう、気をつけてください。
するべきことは、むしろその逆。
日々のコミュニケーションを積み重ねていくことで、英語が使えるようになっていきます。