久しぶりの投稿再開です。今後は基本的には毎日書いていきますので、お付き合いください。
今日は「英語とどう付き合うか?」という私が日頃思うことについて参考になることをお話ししますね。
タイトルには「マンモス」といういかがわしい単語を使いました。何故だと思いますか?
英語のみならずすべての言語がそうですが、言語の習得は一生かかっても完璧にはできないです。では母国語の日本語はどうですか?あなたの日本語は完璧ですか?文法的にも正しい日本語、漢字も林修先生みたいになんでも書けますか?四字熟語はたくさんしっていますか?そうではないでしょう?だからマンモスです。
skypeで英語レッスンをしていますが、こんな方がいます。京都大学の大学院生の23歳の女性で生物学がご専門で、博士号まで取得したいそうです。英語はほとんど話せません。初歩的な日常会話すら厳しいです。この方のご希望は英語の論文を読めて英語で論文が書けることで、話すのはアメリカの学会に行ったときにまあまあ困らないレベルでいい、という希望でした。
生物学の学会発表を英文で読むとわたしでも理解が難しいです。知らない英単語(生物学の専門用語)が沢山ありますから。辞書を引いてもそんな単語はないです。そんな単語を彼女は知っているので、彼女に教えてもらっています。日常英会話すらできない彼女からです。
さらに、日常会話すら難しい彼女ですが、生物学の英文ならなんとなく理解できておられます。英語の構造は理解できていないのに、生物学用語があると、なんとなく意味がおわかりのようです。そこを英文法や英語構文の観点から私が教えます。
主にやっているレッスン内容は、この方の場合、英語レポート作成です。80%が英作文です。10%が英文読解。10%が英会話です。
何が言いたいかおわかりですか?英語というマンモスとどう付き合うかという話を今日はしています。彼女の場合は、そんな感じです。それが一番効率的です。
日産自動車工場で通訳をしていた頃を思い出します。日本人のエンジニアと英国人のエンジニア間でロボット工学の授業を通訳していたときのこと。英国人の英語を聞いて、わたしが通訳をする前にうなずいている日本人がいました。それは専門用語と図面があったから。仕事の後は、よく居酒屋に行ってみんなで食事でしたが、うなずいていた日本人エンジニアの方は日常英語もできないので、わたしに通訳を頼んできました。
そろそろわたしの言いたいことがおわかりでしょう。あなたは英語検定試験で高得点を取得するために英語を学ぶのですか?それとも英語が使えればいいのですか?英語を使うために英語を学びたいなら、自分に必要なものから固めるべきです。
海外旅行ですか?それならそれなりに効率的にやるべきでしょう。大学受験英語ですか?それならそれなりにやるべきことは全く変わってきます。貿易商社で海外とのメールのやり取りや国際電話ですか?それならそれなりに優先順位があります。
そもそも大学受験に必要な英単語を見ると、日常英会話には必要ないものが多すぎです。日常英語といえども、いろんなレベルがあります。これこそ10人十色です。だからあなたのオーダーメイドの学習書なんてありはしないですよ。本屋で買ったら、それをうまく自分用にオーダーメイドする必要があるでしょう。