久しぶりのブログ記事の書き込みとなります。
私のブログ記事を待っておられた方々には申し訳ありません。
毎月、2週間を沖縄、2週間を東京で過ごす生活をしていますが、
東京にいるときは結構多忙で、あっという間に時間が経過してしまいます。
言い訳はそれまでにして、さっそく今日のテーマに入りましょう。
英語学習の効率に直接影響する、とても重要な内容です。
まず、この言葉を心に刻んでください。
「英語の学習は二刀流で!」
これをしないから、英語の学習が嫌になるのです。
これをしないから、英語の学習が継続できないのです。
これをしないから、英語の学習が辛いと感じるのです。
二刀流とは、
(1) 英語そのものの学習をする(英文法、構文、単語・イディオム、練習問題・・・)
(2) 今すぐ、話す練習をする
この二つの作業を同時に行うということです。二つを同時に、すなわち二刀流です。
少し解説しましょう。
まず(1)については、皆さんが中学・高校・大学で、
または市販の英語教材の独学などで、これまでさんざんやってきたことです。
ところが(2)に関しては、私の知る限り、ほとんどの人はやっていません。
日本の英語教育では、(1)が重視されます。
なぜなら、英文法と慣用句を覚えれば、どんな場面でも応用できるからです。
文法の基礎があれば、語彙を増やすだけで、可能性は無限に広がります。
日本に古文があるように、英語の古典を理解すれば表現の幅も広がります。
英語のプロが生涯をかけて取り組む作業で、もちろん私も未だに学習しています。
ただ、知識があっても使える訳ではありません。
それを可能にするのが(2)のトレーニングです。
あなたの英語力が中学1年生レベルでも全く問題ありません。
何か表現や単語を覚えたら、それを使う練習を、とにかく「直ぐに」実践するのです。
そのためには頭の切り替えが必要です。
1.正しい英語で話せないと恥ずかしい、という考えを捨てること。
2.100%完璧に表現できていないと気が済まない、という完璧主義を捨てること。
3.知らない単語を、知っている簡単な単語で代用すること。
この3つを心がけるだけです。簡単でしょ?
とにかく、(2)のトレーニングを、毎日の生活のリズムに取り入れる工夫を
してみましょう。学校英語は忘れてください。
例をあげて、具体的に説明しましょう。
1.あなたは以下をどう英語で表現しますか?
「韓国ではMERSが流行し、せめて水際対策はしっかりと取っていただきたい。」
「水際対策」なんて辞書には載っていません。さあ、困りましたね。
なので、水際対策を以下のように言い替えるのです。
日本に入国する旅行者に対し、しっかりと健康チェックをしていただきたい。
2.こちらの英語表現はどうでしょう?
「申し訳ないですが、私は同行できないです」
これは、私がタイに旅行に行ったとき、
ガイドさん二人に◎◎へ案内してください、と頼んだ時の返事です。
日本の学校英語では、こう返答するように教えるでしょう。
I’m sorry, but I cannot go. Is that okay with you?
ところが、ガイドさんのひとりの返事は、シンプルに「OK」でした。
もうひとりの返事は、「Me, no. OK?」でした。
3.次の表現はどう英語で伝えますか?
「シンガポールでは移民者が凄く増加して、地下鉄も混雑してきました。
過去の2倍くらいの混雑です。」
さて、あなたはどう英訳しますか?
「移民」を知らなければ、「海外からの人」で代用してしまいましょう。
「海外」という英語も知らなければ「人」で代用してしまいましょう。
100%正確に伝えることはできないかも知れませんが、気にしないことです。
80%くらい伝達できればいい・・・ そんな楽な気持ちでいることです。
正解例はこちら。こんな英語でも、十分に意図は伝わるのです。
Many people moved to Singapore. (これで移民が多くなったと通じます)
Subway, too many people. Double than before.(地下鉄は混雑していて、乗客が2倍とわかります)
あなたが知らない単語・文法はありますか?
言いたいことはおわかりでしょうか?
英語力を情報伝達のスキルと捉え、使いながら磨いていくのです。
ただし、
・基礎スキルを習得せずに、頭の中を表現することはできません。
・現場の意思疎通に役立たないスキルは、習得する価値がありません。
最初に述べた二つを、同時進行すべきなのです。つまり二刀流です!
長年の英語の義務教育にも係わらず、
日本ほど英語に苦手意識を持った人が多い国は、世界でも例を見ません。
それは多分、英語力をしっかりと身に着けてからしゃべり始めるという、
完璧主義の日本人の気質・態度に起因しているように思います。
今日から毎日しゃべり始めましょう。
完璧を忘れて、とにかく毎日、(2)を実践しましょう。
その方法は、当ブログやメルマガで何度もお話ししてきました。
方法が分からない方や不安な方は、いつでも私にメールください。
できうる限りご支援させていただきます。