いろいろなアドバイスをさせていただいていますが、
ある意味では、5月14日の記事が一番大切な内容だと確信しています。
「時間管理」の話ですが、凄く重要ですので、何度も読んでください。
私が過去に申し上げてきたことは、
おそらく多くの方々には「あたりまえの話、当然の話」 に聞こえるのではないでしょうか?
頭脳明晰な皆さんは、多分こうおっしゃるでしょう。
「高松先生の話は筋が通っているが、そんな当たり前の話はわかっている。
自分はもっと別なところに問題があるんだ」
そして、「時間がとれないだけだ・・・」 と。
そうです。 時間がとれない、いや、時間を作らない、それが問題なのです。
要はやるかやらないかです。
そして、同じやるならば、
できるだけ無駄を省いて、効率的に、楽に短期間でやりましょう!
というのが高松メソッドです。
ネット販売によくある、「1日たった3分間でペラペラ!」といった魔法の薬ではありません。
そんな魔法があるはずがないことは、あなた自身がご存知のはずです。
そんな甘い言葉であなたを騙すなど、私は決してしたくありません。
そこで今日は、私の恩師である、國弘正雄先生のメソッドをご紹介いたします。
これまで何度かご紹介していますが、
私が事実を曲げてお伝えしていないことを証明するために、
國弘先生ご自身の言葉を引用いたします。
若い方々は、國弘先生をご存知ないかも知れませんので、
まず先生のプロフィールをご紹介しましょう。
1930年東京生まれ。
「同時通訳の神様」として知られる。
NHK教育テレビ、英会話上級の番組の講師。
文化放送「百万人の英語」の講師。
東京国際大学の教授、上智大学講師、御茶ノ水大学講師。
日本テレビ解説委員。
ニュースキャスター。
三木内閣の外務省参与。
サミット先進国会談で同時通訳。
1969年アポロ宇宙船が月面着陸したときに、日本人で初めてTVで同時通訳をした。
1989年から1995年まで、参議院議員、
その後、英エジンバラ大学客員教授。
アメリカのテレビ番組のトークショーに出演されたのは、三船敏郎と國弘先生のみ。
その番組終了後、彼の英語をアメリカ人が絶賛する。
著書には、75万部のベストセラー「英語の話しかた」その他11冊、すべて驚愕の発行部数。
私との関係;
國弘先生は、日本初の同時通訳エージェントであるサイマル・インターナショナルの創始者で、
その語学スクールであるサイマル・アカデミーの運営にも深く関わっておられました。
当時、サイマルアカデミーの通訳養成コースの講師だった私もずいぶんお世話になり、
先生の英語力には感銘を受けました。
中学英語をしっかり習得しさえすれば、あとは単語を追加するだけだから
と教えられたことが忘れられません。
以下、先生ご自身の言葉の引用です。
中学のリーダーで十分
いささか私事にわたって恐縮ですが、私がかつて英語を習い始めた中学1年生の頃、当時日本は全世界を相手の絶望的な戦争を戦っていたのですが、恩師の木村武雄先生は、英語を習う一番よい方法は、中学1年のリーダー、さらに2年、3年のリーダーを声を出して繰り返し読むことである、と言われました。
当時の私は非常に純真な生徒でしたから、木村先生の言われることを愚直なまでに実行したのです。時あたかも戦争中で、今とは違ってテレビもなければ英語のラジオ講座もない諸事不便な時代でした。しかも英語は敵性語扱いを受けていましたが、幸い教科書だけはありました。
そこでこれを声に出して繰り返し読んだのです。おそらくひとつのレッスンについて平均500回、課によっては、千回も読んだであろうと思います。
戦争が終わったのは、中学3年生のときで、当時私は神戸におりました。やがて、米英軍が進駐してきたのですが、子供心にも何とか自分の勉強してきた英語を使ってみよう、と思って進駐軍兵士に話しかけたところ、驚くなかれ、こちらのいうことが相手に通じるだけでなく、相手のいうことも、中学3年生ながら驚くほどよくわかったのです。
この個人的な経験にもとづいて、私は声を出して反復して読むことこそが、外国語を勉強する上で、もっとも効果的な方法である信じています。
國弘先生にも恩師がいらっしゃったように、私にも、國弘先生という恩師がいます。
そして、國弘先生の遺志を、私はこれからも世の中に広く伝えていく所存です。
國弘先生の「声を出して反復して読む」というのがキーワードです。
声を出す、そして「読む」というのは、能動的な行為だからです。
使いこなせるようになるための、トレーニングだからです。
一方、ぼ〜っと聞き流しているだけの受動的な行為からは、何も生まれません。
流されるままテレビを観たりする、時間つぶしの娯楽と同じです。
インプット過多・頭でっかちで、何ひとつ、自分のものにできません。
本を読んだり人のプレイを見るだけで、ゴルフの達人になることができるでしょうか?
さて、あなたはどうしますか?
魔法を探し続けますか?
それとも、
率直に私を、そして國弘先生を信じて、「とことん実践」してみる一歩を踏み出しますか?
最短距離は私がガイドします。
あなたは時間を作って、私についてくるだけでいいのです。
辛い英語学習を、毎日続ける楽しいトレーニングに変えて行きましょう!