英語圏に住んでいても私の学習書を購入される方は、結構いらっしゃいます。
やはりアメリカが一番多いですね。
アメリカに永住しているとか、アメリカで数年働いているとか、
アメリカに語学留学しているとか・・・・
アメリカにいながら、なぜ英語の学習書を購入?
不思議に思いませんか?
私は10年以上アメリカで暮らしていましたが、
アメリカで生活していながら英語が不得意な日本人をたくさん見てきました。
なので、決して珍しいことではありません。
私が執筆した「やってはいけない英語学習法14ヶ条」の中にも述べたように、
そのような人はたくさんいます。
これを逆に言えば、
英語をマスターするために、英語圏に暮らす必要はないということです。
10年間のアメリカ生活のあと、1983年から通訳として勤務しだすと、
その信念がさらに強くなりました。
日本を出たことがないという人が、私なんかよりもっと素晴らしい英語力で
同時通訳をやっているのを目の当たりにしてきましたから。
英語圏に暮らしていれば
英語は勉強しなくても自然に話せるようになる・・・?
それは妄想です。
もう少し、具体的に解説いたしましょう。
Q: アメリカ生活をしていてなぜ英語が上手にならないのですか?
A: 生活に必要なレベルの英語力はかなり幼稚なレベルです。
アメリカで駐在員として数年暮らしている日本人社員の主婦は、
このレベルの方々が多いです。
ほとんどしゃべれなくとも生活に支障はありません。
こういうレベルの方々は、テレビニュースを見ても、理解できません。
映画も字幕なしでは理解できないはずです。
アメリカにいても、英語学習をやらない限り、
たとえ50年間アメリカに暮らしても、英語は上達しません。
Q: 数ヶ月間の語学留学をしても、英語があまり上達しないのはなぜですか?
A: アメリカで英語のレッスンを受講するのと、日本で受講するのとは、
ほとんど何も変わらないというのが実態です。
授業の間だけ英語を教わり、普段は日本人同士でつるむような環境では、
長期観光旅行と何ら変わらないのです。
2015年の今では、インターネットのおかげで
アメリカに暮らしているのと同じ効果が得られます。
やる気さえあれば、いくらでも英語を読み、聴き、話す環境を
日本にいながら作り出すことが可能です。
逆に英語圏にいると、安心してしまいがちです。英語学習をサボりがちです。
また、日常の生活ができると、
英語がペラペラになったような錯覚に陥ってしまいます。
ただ、いくつか問題があります。
● どうやって日本にいながら英語に触れ浸りきるか・・・ それは工夫のしどころです。
1日に15分間学習しているだけでは不十分でしょう。
それはまた別の問題ですので、またの機会にご説明いたしましょう。
● 多忙な毎日の生活で、どうやって短時間に要領よくやるかも工夫のしどころです。
これも別の機会にいたしましょう。
私のメルマガやブログを読んでいらっしゃる方々は、
既にその答えをご存知だと思います。