英語の学習という膨大な作業ができるだけ楽になるよう
皆さんのお手伝いをするのが、私の使命です。
今回は、発音に関してお話しをします。
私は音声学の専門家ではなく、特に発音を勉強したこともありませんが、
英語の発音でネイティブから注意されたことは一度もなく、
不適切な発音が原因でネイティブから聞き返された記憶もありません。
私の知る限り、プロの通訳で、発音を特に勉強したという人はいません。
何度も言いますが、日本人の場合は、英語の発音に神経質になり過ぎです。
日本では、英国式よりもアメリカの英語発音にこだわっています。
ネイティブのような綺麗な発音に憧れる気持ちは理解できますが、
基本、相手に伝わればそれでいいのです。
通じないほどひどい発音は問題ですが、
そういう英語を話す日本人を、私は見たことがありません。
インド人の発音のほうが私にはひどく聞こえます。
安心してください。
あなたが殆どカタカナ読みで話したとしても、通じます。
怖がらず、恥ずかしがらず、まずは話すこと。
何度も話しているうちに、
自然とネイティブの発音に近くなり、より通じやすくなるものです。
例を挙げましょう。
まず下記の英文を、丁寧に発音してください。
Take care of yourself.
Write it down.
What time?
これを20回くらい連続で発音してみてください。
そして、だんだん速度をあげてみてください。
すると、面白いことがおこります。
何回も発音していると、
テイク ケア オブ ユアセルフ が テイケロブ ユアセルフ
ライト イット ダウン が ライティ ダウン
ワット タイム が ワッタイム
とならなかったですか?
つまり、その方が言いやすく自然だからですよね?
ネイティブも、その方が言いやすいからそうしているだけなのです。
このことは、
「子音が重なるときは、前の子音がほとんど消える」
という法則ですが、それを学ぶ必要はありません。
学んで身につけることではなく、自然にそうなっていくのです。
私も、勉強して身につけわけではありません。
書店には、英語発音の専門書がたくさん置いてありますが、
「それらは無視してください」とアドバイスしたいと思います。
プロの通訳や英語の先生になるのなら綺麗な発音も必要ですが、
そうでないならば、まず通じることを優先させましょう。