高校生のとき、英語の授業で英作文の授業がありました。
生徒が黒板に英文を書きます。
先生が赤チョークで英文法上のミスを校正していきます。
そんな授業が週1回あったのを思い出します。
英文法上のミスが校正できたら、それで満点となります。
それ以上やることはなかったです。
それが学校英語(=受験英語)というものでしょう。
それに近いことを私はスカイプ通話でもやっています。
週1回生徒さんは私に英作文した英文を送付してきます。
私はとりあえず、英文法上のミスだけを校正します。
ところが、それは第1段階です。
私のレッスンではそのあとがあります。
生徒さんの英文を私が100%全部書き直します。
違いがおわかりでしょうか?
間違いを校正したのならそれでおわりじゃないか、と言われると思います。
生徒さんの中にはレベルの高い方もいらっしゃって、
文法上のミスを校生する段階では
ほとんど何も校正箇所がない方もいらっしゃいます。
その上級レベルの方の場合、
A4サイズにぎっしり英文を書いていただいても、
ミスなどほとんどないのです。
ところがそれを100%書き直すとなると全く違う英文になっています。
どういうことでしょうか?
英文法上正しい英語はいい英語とは限りません。
文法上正しいけれども、
言っている意味はわかるが、
英語国民はこのような言い方はしないというものが日本人が書く英文には多いのです。
では、どうすればネイティブが書くような英文が書けるのでしょう?
それは残酷なことをいうようですが、
ネイティブならどう表現するか英語表現をいちいち覚えていくしかないです。
それには気の遠くなるような時間がかかります。
私も勉強中です。
さらに、私が偉そうに校正したところで、
アメリカ人のプロのコピーライターに見せたら、
私の英語も校正されるでしょう。
そう。きりがないです。
いい英文というのは数学の問題を解くように、
考えて工夫してできるものではなく、
ただ単に、英語表現を知っているか知らないか だけの問題です。
多くの方々の英文を拝見すると、
1 まず日本語で発想する
2 その日本語を土台に英語に翻訳する
3 一語一語の日本語に対する英単語を探す。
これをやる限り、
日本語の臭がプンプンする英語になります。
さて、言いたいことは・・・
言いたい情報を英語でならネイティブはどういう言い方をしているかを思い出す。
どういう英語表現があったかを思い出し、それを借用する。
これは翻訳ではないです。
また、英作文でもないです。
必ず、2刀流でいってください。
1.コミュニケーションを優先して、間違い英語を恥としないこと。
これは短期間でできます。
2 中学レベルの英文を500回音読する。
暗記するまで繰り返し声を出して読む。
長期で取り組みます。
英単語を覚えるように、英語表現を覚える。ただし・・・
覚えた英語表現はどんどん省略してもいいですから、
だんだんと加速度を増して暗記できます。