きれいな発音のほうがいいに決まっています。
自然な発音を身につけ、「もしやネイティブですか?」などと
訊かれたりしたら、とても嬉しい気持ちになるでしょう。
ただ、それにあまりこだわり過ぎないようにしましょう。
英語の発音に神経質になり過ぎないのが私の持論です。
相手に通じれば、それでいいのです。
通じないレベルの酷い発音の場合は問題ですが。
では、通じないレベルってどんなレベルでしょうか?
結論を先に言うと、通じないほど酷い発音の日本人は、まずいません。
むしろ発音ではなく、
イントネーションが不適切で聞きづらい、という方が多いです。
ブログでは音声を出せないので説明しにくいですが、
rice と lice の違いはご存知ですよね?
What is your favorite food? (好きな食べ物は?)
と聞かれて、
I like rice. (お米が好きです)
と答えた場合、
その rice の ”r” の発音が ”l” になってしまったからといって
誰も「私はシラミが好きです」とは誤解しません。
これは通じるレベルです。
でもこれを引き合いに出して、発音の重要性を説く人をよく見かけます。
私は納得しません。
意思疎通という目的から逸れ、現実を間違って伝えているからです。
それから発音と一口に言っても、
世界中には、それこそ様々な英語の発音があることを知っておきましょう。
日本人が学ぶ英語の発音は、ほとんどアメリカ英語ですが、
私はそれに絞る必要はないと思っています。
そういう私自身がアメリカ英語ですが、
だからと言って、それが正解とは私は思っていません。
通訳をしていた頃は、英国式の発音の顧客に申し訳ないと感じていました。
歴史が深い地域では、
ほんの1時間ほどドライブすると発音が変わるところもあります。
英国がそうです。
スコットランドの英語、ウェリッシュの英語、イングランドの英語、などなど・・・
沖縄本島でも、
北部、中部、南部とでは、言葉やイントネーションが違います。
石垣島に行くとかなり異なります。
私の耳を悩ませるのは、インド人の英語発音です。
それに比べると、日本人の発音は何と聞き取りやすいことでしょう!
本日の結論としては、こういうことです。
● 英語の発音よりもイントネーションを気にしてください。
● 通じない発音はだめですが、通じるならそれで良しとしましょう。
(注意) 無理していい発音をしようとすると、不自然になり逆に聞き取りづらいです。
カタカナ発音に近づけた方が、まだ聞き取りやすいです。
(例) idea には ”r” の音は無いですが、最後に ”r “の音を入れる日本人が多いです。
カタカナ発音で 「アイディア」と発音したほうが聞き取りやすいのです。
● これらの時間を、単語を覚えるほうに回したほうが10倍賢明です。
いかがですか? 少しは気が楽になっていただけましたか?