「家」の意味で house を使うか home を使うかは、日本人には微妙なところです。
それぞれの持つニュアンスや、文法的な役割の違いを理解しておきましょう。
13. house, home
次の英語はどうでしょう?
There is no place like house. 我が家ほど(ほっとする)いいところはない。
正解:
There is no place like home.
解説:
house は「家という建物」を意味するのに対して、
home には、「家庭」「ほっとする場所」のようなニュアンスがあります。
これは、映画「オズの魔法使い(The Wizard of Oz))」で、ドロシーが旅から帰ってきて発する有名な台詞で、
以来、多くのアメリカ人がそのまま使うようになりました。
これはどうでしょう?
Some vegetables can be grown in houses.
家庭菜園できる野菜もあります。
正解:
Some vegetables can be grown in a greenhouse.
または、
Some vegetables can be grown in your garden.
解説:
house は、「人が住む」空間です。
リビングルームなどでは、野菜は菜園できませんよね?
これはいかがでしょう?
Let’s walk to home for diet. (ダイエットのために家まで歩こうよ)
正解:
Let’s walk home for diet.
解説:
「家へ、家まで」というときは、home だけでいいのです。
home には、「自宅へ(で・に)」という副詞の意味があるからです。
(一方、house には、副詞的な意味はありません。)
なので、「ただいま」も、I’m home. または We’re home. となります。
同様に、「家まで車で送るよ」は、I’ll drive you home. と言います。