まず最初に、心よりお礼を申し上げます。
アンケートに多数お答えいただき、本当にありがとうございました。
皆さんからの生の声は、私にとって貴重な情報源です。
集計結果を、こちらの記事にまとめました。
⇒ https://xis.name/tk1wsm
継続できない理由としては、「やる気が続かない」や「効果が見られない」
という回答が多かったですね。予想どおりでした。
残念ながら、巷に溢れかえる英語教材は、昔ながらの「通信教育」から
何ひとつ変わっていないという証拠だと思います。
効果が出ないから、別の教材に手を出す。それも駄目で、焦り始める。
そしてセールストークに釣られ、また別の教材へ・・・
こうして、どんどん無駄な時間が費やされていくのです。
以前もお話ししたように、教材は学ぶための「材料」です。
学ぶ頻度や方法を変えない限り、教材を変えても結果は同じなのです。
そこで今日は、開発中コースの第一番目の目標である
「効果を実感できる」ことについてお話しします。
なかなか効果が出ない・・・これは多くの学習法の課題でしょう。
ただ私には、その原因は明白です。
これでもかと情報を詰め込む手法、つまりインプットだらけでは、
効果が出ないのは当たり前なのです。
読んだだけ、聞いただけでは、すぐに忘れて何一つ身につきません。
使おうと思った時に使えない、だから効果が全く無いのです。
典型的な例を二つあげましょう:
(1)BGMのように聞き流すのは無駄
BGMはストレスを軽減してはくれますが、
能動的に聴き、自分で使わない限り、習得はできません。
よく赤ちゃんに例えられますが、
赤ちゃんにとっては周囲の音が全世界であり、
聴いた言葉を繰り返し発声しながら、
親の反応を見ているのです。
つまり、赤ちゃんは
毎日トレーニングしているのです。
BGMのように聞き流している訳ではありません。
それ以前に、赤ちゃんの言語をつかさどる部分は
8歳以上の人間が言語を習得する脳の部分と異なります。
従って、8歳を過ぎてから、赤ちゃんと同じ方法で
言語を習得することは、生理学的に不可能なのです。
同じ音楽を聴き続ければ、
やがて音やリズムを暗記してしまうでしょうが、
意味を理解していないので、何の役にも立ちません。
何らかの方法で意味を紐付けたとしても、
千差万別の状況下で、そのまま使える場面は皆無なのです。
(2)難しいニュースを聴き続けるのは無駄
本場のニュースはリズミカルで、テンポも速いです。
自分では速度を制御できないため、
そのペースについていくのは大変です。
ニュースはどんどん先に流れます。
理解できなかった多くの部分は、あなたにとって雑音です。
多くの時間を、雑音に費やしているのです。
集中して聴き、何とか理解しても、それで終わり。
使う練習をしないので、身につく前に忘れてしまいます。
ここに、面白いデータがあります。
日本人の英語力 ⇒ https://xis.name/tkm1126/
中学・高校を通じて6年も英語を学び、それでもアジア最下位。
その原因は、学び方が間違っているからです。
受験勉強のように大量の情報を覚えるだけで、
繰り返しトレーニングしていないので、
聞き取れないし、使えるようにならないのです。
アメリカン・ドラマを、英語字幕で追ってみてください。
会話内容は驚くほど簡単です。中学英語なみです。
中学英語で何でも話せるはずなのに、話せる日本人は少ないのです。
覚えただけでトレーニングしていないからです。
実はトレーニング自体は、とても簡単な作業です。
私が尊敬する國弘正雄先生は、「同時通訳の神様」と呼ばれました。
⇒ https://xis.name/tk001+m
彼は、駐在兵士に教科書の音読を頼んで、
ひたすら自分で音読を繰り返し、発音を学習したそうです。
つまり外人兵士というコーチについて、
徹底的に音読を繰り返し、英語のトレーニングをしたのです。
何をどうトレーニングするかは、コーチが必要です。
経験豊かなコーチが、
正しい方法で、必要なトレーニングを、効果的に指導するのです。
それこそが、私の得意分野です。
私の後について、同じことを繰り返し声に出して真似てください。
やればやるほど楽になり、身についていくでしょう。
今回のコースは、
トレーニングの威力について、徹底的にフォーカスしました。
どれほど効果が出るか、実際に体験していただきます。
まずは一週間だけ、私と一緒にトレーニングします。
それ自体、とても簡単な作業であることに驚くはずです。
一週間後、何とか英語で話し始められる自分を実感できたら、
また最初から、私とトレーニングを再開します。
繰り返すたびに易しくなり、表現できる幅が広がっていく・・・
そんな感覚を、是非あなたに掴んでいただきたいのです。
今日は、効果を実感するには、
アウトプットの繰り返しが必須であることをお話ししました。
声に出すことで、身体で覚えていくようにしましょう。
次回は、「無理なく続けられる」がテーマです。
楽しみにしていてください!